出産前に購入して良かったもの|ベビーベッド・おくるみ・プレイマットなど

本記事では、出産前に購入して良かったもの、実際にはあまり使わなかったものについて、主に利用期間や頻度の点から評価してみたい。なお、完全に個人的な経験の基づくもののため、全ての方に当てはまるものではないことをご了承いただきたい。

出産前に購入したもの

実際に私が出産前に購入したものは以下のものである。

毎日使うもの

ベビーカー(A型)

ベビーカーは、一般財団法人製品安全協会が定める基準において、A型と呼ばれる生後1か月から寝かせた状態でも使えるベビーカーと、B型と呼ばれる生後7か月以降で座った状態で使うものがある。

B型はひとりすわりができるようになる頃から利用するものであるため、最初は外出可能な生後1か月から使用可能なA型を購入することになる。但し、店頭に行かれるとお分かりになると思うが、A型にもさまざまな特徴のものがあり、さらにはAB型と呼ばれる生後1か月から使用可能なB型タイプも発売されていることから、どれを購入すれば良いかとても頭を悩まされることになるだろう。

個人的にはAB型は、総コストは抑えられるものの、B型の重要ポイントである重量がどうしても重くなってしまい、またB型は安価なものもあるので、おすすめしない。そのため以下は全てA型を前提とした記載内容である。

経験者として振り返った際に、私が考える購入時の検討項目としては、以下のとおりである。

  • 価格
  • 操作性(ハンドリングのしやすさ、段差の乗り越えやすさ)
  • 安全性
  • 重量
  • 折りたたみやすさ

第一項目は価格である。A型ベビーカーは使用期間が約6か月と比較的短く、毎日利用する可能性もあるものの利用しない日も当然想定されるため、使用回数を90回(期間6か月、2日に1回利用)とすると、A型ベビーカーの平均価格帯である4~5万円を使用回数で割ると1回あたり約500円と意外に高額となる。もちろん大事な赤ちゃんを守るものなので、ただ安いものを購入するべきではないが、A型ベビーカーは安全性や操作性が価格とあわせて重量とも相関関係があり、高くて軽いものは操作性が悪かったりするものもある。逆に重量はそれなりであるが、安価でしっかりとした作りのものもあるので、是非店頭で色々と試していただきたい。

第二項目は操作性である。各社特色があり好みの問題もあるので、実際に試されてしっくりくるものを選ばれるのが良いが、日本は小さな段差が意外と多く、狭い道もあるのでハンドリングがしやすく段差が容易に越えられるかは、重要な検討ポイントと考える。

第三項目は安全性である。これは言うまでもなく赤ちゃんを守るものなので、安全性は高いに越したことはない。一方で、前述の一般財団法人製品安全協会が定めるSG(Safe Goods/安全な製品)マークがついているものを選んでおけば、大きな差はないと考えられる。

第四項目の重量は、当然軽い方が移動時の負担は低くなるが、A型を利用する時期は赤ちゃんも首が座っていない期間もあるので折りたたんで運ぶことも少なく、重量に関する重要度はあまり高くないと考える。

最後の折りたたみやすさも、お店やレストランでは折りたたむことを要求されることもあるため、折りたたみやすいことに越したことはないが、重量同様重要度は低いと考える。

もちろん、見た目やブランド等上記以外の点も考慮すべき点であるとは思うが、個人的には以上の点が重要と考える。赤ちゃんができたときをイメージする良い機会であるので、是非夫婦で店頭に足を運んで色々と試していただきたい。

ベビーベッド

ベビーベッドも様々な特徴のものが各社から出されており、悩まれることが多いと思うが、一般的に2歳ごろまで毎日利用するものであるため使用回数は多く、期間24か月で毎日利用すると使用回数は720回になり、ベビーベッドの平均価格帯である2~3万円を使用回数で割ると1回あたり約40円と意外に安価である。したがって、価格の重要度は低く、その他の検討ポイントを重視して良いと考えられる。

個人的なベビーベッドの検討ポイントは以下と考えている。

  • 素材
  • 大きさ
  • 高さ 

ベビーベッドの機能として何か所開くかというものがあるが、自分が「ヤマサキ スリーオープンベッド b-side(ビーサイド)DX/ダークブラウン」を購入した経験から申し上げると、スリーオープン型(三か所が開くタイプ)は便利であるものの、同時に開くことは一度もなく、基本的には一か所のみを開いて利用していた。三か所が開くのでレイアウトの自由度は高いが、現時点でどの場所にベビーベッドを置くか決まっているのであれば一か所若しくは二か所が開くタイプで十分である。

まず素材で方向性が大きく変わる。木製のものを選ぶか布製のものを選ぶかである。木製の利点は、非常に作りが堅牢で高級感があるところである。安全性という点では、赤ちゃんが柵に頭をぶつけることもあるので、布製に劣る部分である。一方で布製はぶつかっても安全ではあるが、取り外して洗うことができない部分も多く、簡単に拭き掃除で清潔さを保てる木製に比べて、やや劣る部分である。

大きさはお住いのスペース次第であるが、一般的なレギュラーサイズとマンション向けにコンパクトサイズがある。コンパクトサイズでも寝返りできなくはないと思われるが、寝返りの際にぶつかって起きる可能性もあるので、可能であればレギュラーサイズを選ぶことをおすすめする。

高さについては、赤ちゃんが寝る高さを大人のベッドとできるだけ近い高さとなるようにすると添い寝がしやすいが、おむつ替えには高い方が腰への負担は低くなる。おむつ替えはベッドだけでなくプレイマットやクーファンなどの上でも替えることが多いので、添い寝しやすい高さになることを重視するほうが良いと思う。

おふとんセット

おふとんセットは正直申し上げて、実際に手に取ってみても各社の違いはほとんど分からないため、必要なものがセットとして入っていること、肌に触れるものはコットン100%であること、防ダニ加工であること、丸洗いできることが重要と考える。

価格についても色々と幅があるが、ベビーベッドと同様一般的に2歳ごろまで毎日利用するものであるため使用回数は多く、期間24か月で毎日利用すると使用回数は720回になり、おふとんセットの平均価格帯である2万円を使用回数で割ると1回あたり約30円と安価である。したがって、価格の重要度は低く、その他の検討ポイントを重視して良いと考えられる。

必要なものとしては、枕、枕カバー、掛布団、掛布団カバー、敷布団、防水シート、汗取りパッド、敷布団シーツである。これに加えて、タオルケットや毛布があればなお良い。

防ダニ加工や綿100%であることは赤ちゃんの肌を守るうえで重要である。加えてよだれや吐き戻し、おしっこやうんちで汚れることも多く、赤ちゃんは汗も良くかくので、丸洗いできるものが必須と考える。

抱っこ紐

抱っこ紐は有名ブランドが限られているが、感覚的には高価であるので、父親としては購入するのに躊躇した思い出がある。しかしながら、今振り返ると非常に利用頻度は多く、移動時だけでなく寝かしつけにも活躍するため、購入して良かったものベスト5に入ると思う。

実際計算上も、一般的に1歳半ごろまで毎日利用するものであるため使用回数は多く、期間18か月で毎日利用すると使用回数は540回になり、抱っこ紐の平均価格帯である2~3万円を使用回数で割ると1回あたり約50円と意外に安価である。

私のおすすめは、新生児から使用可能なエルゴベビーのオムニ360である。是非父親の皆さんも母親に代わって抱っこ紐を利用して赤ちゃんとの交流をしていただきたい。 

 

 

おくるみ

おくるみといえばaden+anais(エイデンアンドアネイ)というほど、エイデンアンドアネイのモスリン・スワドルは非常に人気で、おそらく目にしたことがある方も多いだろう。  

おくるみは新生児を包むだけでなく、大きくなってもブランケットとして利用したり授乳ケープとして使用したりと色々な方法で活用することができる。また、良くお祝いでいただく品でもあるが、汚れることも多く何枚あっても嬉しいので、私は自分でも購入した。

ベビーバス

ベビーバスも各社から色々な商品が出ているが、私は色々なサイトを参考にリッチェルのものを購入した。理由は、折りたたんで仕舞えること、素材がやわらかく安全であるという観点からであったが、毎日利用するものであるので実際は出しっぱなしにしており、安全性という点も赤ちゃんは自分で支えているので素材はあまり関係なかったことから、次回は楽天での評価の高い永和のものも検討対象としたいと思う。

価格については、3か月ごろまでは毎日利用するものであり、使用回数は90回になり、ベビーバスの平均価格帯である2千円を使用回数で割ると1回あたり約20円となる。 

 

バスタオル・バスポンチョ

意外に購入して良かったものベスト5に入るのが下のようなバスポンチョである。

 

 赤ちゃん用のバスローブであるが、お母さんがひとりでお風呂に入れる場合はもちろん、父親が協力してお風呂に入れる場合も赤ちゃんの体を冷やさないようにすぐに拭いてあげる必要があるが、バスポンチョであれば短時間で包むことができバスタオルに比べて非常に扱いやすかった。見た目も可愛く今治タオルであれば肌にも問題ないと思われ、現在もとても重宝する品物である。

バスタオルは消耗品であるため、1年程度で買い替える必要があるかもしれないが、毎日利用するものであるため使用回数は365回となり、バスポンチョの平均価格帯である4千円を3枚購入し使用回数で割ると1回あたり30円程度となる。

1枚4,000円は、それなりにバスタオルとして高価ではあるものの、単価は安価であり非常に便利であるため購入する価値はあると思う。

授乳クッション

授乳クッションは、授乳の際に必ず利用するだけでなく、そのまま赤ちゃんが寝てしまった場合の枕として使ったり、お母さんが妊婦の間の抱き枕としても利用できるので長期間にわたって高い頻度で利用する。そのため、授乳クッションの平均価格帯である数千円を想定使用回数で割ると一回当たりの単価としては数円であり、価格は特に気にせず気に入ったものを購入すれば良いと思う。

形や大きさ、素材にバリエーションがあるため、色々と検討して購入すべきと思うが、経験者の意見としては、非常に汚れる頻度が高いので、カバーだけでなくクッション自体も丸洗いができるものがおすすめである。我が家は以下を利用している。

 

スリーパー

夏は利用する機会はないが、肌寒くなる秋ごろから3月ごろまでは、スリーパーが大活躍した。スリーパーとは、赤ちゃんが寝る際に使う寝袋のようなものであるが、寝返りをしてもはだけることがなく、自分の手足がぶつかって起きることもなくなったので、これを使ってから夜中に起きる頻度が格段に減少した。こちらも購入して良かったものベスト5に入るものである。我が家ではプチバトーのジゴトゥーズを愛用している。

プレイマット

生まれて間もなくはあまり恩恵を感じられなかったが、生後3か月ごろから歩き回るようになるまでは非常に役に立った。こちらも購入して良かったものベスト5に入るものである。

素材、大きさ、厚みなどのバリエーションがあるが、実際に私が使っていた以下のものが間違いなく一番良いと思う。 

 一般的なパネル型のプレイマットに比べて非常に高価に見えるが、例のごとく単価を計算すると、1歳ごろまでは毎日利用するものであるため使用回数は365回になり、2万円程度するものの使用回数で割ると1回あたり約60円となる。

お薦めする点は、厚みとほどよい弾力性、継ぎ目がなく床が汚れないこと、拭くだけで汚れが取れ清潔感を保てること、耐久性が高いという点である。

赤ちゃんは思っている以上に頭を床にぶつける。また、よだれを垂らしたり、思わず吐いてしまったり、うんこやおしっこがついてしまったりする。これらに日々耐えてくれるプレイマットはそれなりに高級なものを使用しても良いのではと考えている。

サプリメント

妊娠が分かったタイミングから、母親には葉酸等の栄養素をしっかりと取ってもらいたい。別記事にてサプリメントについてまとめているので、ご参考にしていただければ幸いである。 

pemensan.hatenablog.com

ハイローチェア

我が家では利用することはなかったので、必要かどうかの判断は難しいが、一般的に利点として挙げられている、①寝返りをうつまで移動式の簡易ベビーベッドとして使える、②ちょっとしたタイミングに赤ちゃんを寝かせておける場所として使える、③食事をあげる用のベビーチェアとして使える、というものは①②はプレイマット上で足りるし、③は専用のベビーチェアを購入する方が断然良いと思われる。平均価格帯も3万円程度と高価であり、使用期間や頻度もあまり高いわけではないので、購入は慎重な検討をおすすめする。

バウンサー

ハイローチェアと同様我が家では利用することがなかったので、こちらも必要かどうかの判断は難しいが、寝返りができるようになってくるとバウンサーに大人しく寝転がっていてくれなくなってくるようであり、使用期間が限られてくる。平均価格帯はハイローチェアよりも低いものの1万円程度はするものであり、別のものに予算を振り分ける方が良いのではと思う。

衣服類

衣服類としては、一般的には以下のものが必要と言われている。

  • 短肌着
  • コンビ肌着・長肌着
  • カバーオール・ドレスオール
  • ロンパース
  • ソックス
  • ミトン
  • 帽子
  • スタイ
  • (夏であれば)汗取りパッド
  • (冬であれば)防寒具

基本的には新生児から3か月くらいまでは数回着るとサイズアウトしてしまうので、あまりこだわらずに赤ちゃん本舗ユニクロ等でセットをまとめて買ってしまうのが効率的である。ミトンは寝ている間に顔を掻いてしまうのを防止するのに重宝した。

日用品

つめきり

赤ちゃんの爪は非常にやわらかく、一方で伸びてくると掻きむしった際に顔などを傷つけてしまうので、爪切りは必須である。爪切りは以下のピジョンのものが、1歳ごろまで長く使えるうえに安価なのでおすすめである。 

 

体温計

何かしら体調の変化に気づいた際には取り敢えず体温をはかってみるのが赤ちゃんの体調を確かめるうえで必要なことになる。そのため、赤ちゃんが嫌がらずに済む短時間で計測ができるもので、それなりの精度が出る体温計が求められる。

1秒や2秒で計測できるものも発売されているが、精度に若干疑問が残るので、15秒程度で計測できるものが丁度よいのではと思う。

 

湯温計

お風呂の温度を計測するためのものであるが、数回入れると自分の手で熱くないかは判断できるし、わざわざ毎日計測することに面倒くささを感じてしまうので、購入する必要はなかったと感じるもののひとつである。

哺乳瓶等

我が家は基本的には母乳で育てているので、哺乳瓶を利用する機会はほぼなかったが、ミルクを利用される家庭であれば必須であろう。哺乳瓶だけでなく、乳首、洗浄用具、消毒剤などいろいろとそろえる必要がある。

 

 

以上が出産前に購入して良かったもの・いらなかったものについての、完全に個人的な意見である。赤ちゃんには個人差があるし、両親にも好みがあるので一概には言えないが、ひとつの参考情報としてご活用いただければ幸いである。